光空庭の家
 


[ 光庭]
 
[ 居間]
 
[ 和室]
[ 車庫]

かつては畑の中に農家が点々と建つ、幹線道路が整備され、次第に商業地域、戸建て住宅が整然と建ち並び現在、付近に耕作地も残る。敷地の周辺には画一的なデザインの住宅が建つ。機能性、利便性だけではなく郷愁や感覚的な住まいを追求した。
建築主は30代の夫婦と子で、要望はR屋根のシンプルな外観、落ち着いて懐かしい所があり、仕上げは左官壁と板張りで自然素材を多用し手触りや経年変化を楽しみたい。特に夏は風通しを重視し、日光がふりそそぎ明るい家、季節の移り変わりを肌で感じる、子供は部屋にこもる事は良くないと考え、家族のふれ合いを重視する。和室としての客間、車二台分の車庫と土間などであった。
この敷地は北側道路であり、一日を通じて周囲の家が建ち並ぶ事により日当たりが十分でなく視線も気になる。生活のほとんどの動線を2階に設け、中庭を計画する事で風通しや採光を確保し、プライバシーにも配慮した。
外部は周辺との環境が共生出来、人々にも配慮し自然と生活活動のバランスを考慮した。また内部アプローチは通り庭(露地)を計画し、外と内の境目を無くすことを考え、車庫との連続性、各部屋からは植栽にて季節を感じ、光と風を取り入れる空間となったと思う。また、二階から玄関までの動線を意図的に長くすることで中庭の植栽を視覚的に楽しめ、季節による陰影や移ろいを体感できる。二階に上がるとリビングの緩やかな曲面の天井が、大開口を通して空と空間が繋がる。

DATA
◇建築場所 栃木県小山市 ◇敷地面積 219.00 (66.12坪)
◇完成年

2011年

◇建築面積  75.09 (22.67坪)
◇構造 在来工法木造2階建て ◇延床面積 130.83 (39.50坪)
◇規模 地上2階建 ◇工事費 25.000.000円 植栽、外構含む
◇屋根 ガルバリウム竪はぜ葺き ◇坪単価 633.000円
◇外壁 左官一部杉板張り ◇設計費 工事費×11.25%

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